こんにちは!スタッフ能村です。
ついに発売されました!ANGI MIPS モデルのヘルメット。
ラインナップは以下の通りです。
MTBヘルメット S-Works DISSIDENT
ロードヘルメット S-Works EVADE II/S-Works PREVAIL II/PROPERO 3
そして今回!EVADE2 ANGI MIPSを使ってみたのでテストも兼ねてANGIを作動させてみての感想やMIPSの感覚。EVADE2のレビューも一緒にやっていこうと思います。(EVADEレビューは後日)
まず、ANGIとはなんぞや?という話になりますね。
ANGIとはAngular and G-Force Indicatorの略で日本語にすると角度および重力加速度検出機というものです。
落車時の衝撃を感知し、スマートフォンアプリに接続し、緊急連絡先に設定した家族や友人の携帯に連絡がいくというものです。
単独ライドやグループライドなどではぐれ、単独で事故を起こしてしまったり、車やバイクなどと接触してしまった際に自分では連絡が出来ない状況下だと家族が捜索願や、通行人が発見しなければ助かりません。また放置されれば生存率もがくっと下がります。
しかし、このANGI搭載ヘルメットを装着していれば、たとえ単独で事故を起こした場合でも設定した緊急連絡先に危機的状況に置かれていることを送信するため助かる確率がかなり高くなります。
通常EVADE2との比較です。
調整バンドになにやら怪しいものが付いていますね。これがANGI本体です。これが衝撃を感知し、スマホにデーターを送信します。
衝撃を感知するとまず自分のスマホに警告音と共にエマージェンシー通知が表示されます。この画面で15秒間操作がされなかった場合、ユーザーは動けないほど状況が悪いと判断され、緊急連絡先に位置情報と動けないほどの重症であるという趣旨を送信します。
受け取った家族や友人はその情報を元に110番や119番に連絡を行い、現場に向かって頂きます。この対応により、本人と緊急連絡先である家族や友人が離れていても迅速に対応することができます。
15秒間の間に操作がされれば緊急連絡先に連絡がいくことがありませんので、立ちゴケや軽い落車などでまだ走行が可能な場合はキャンセルをすればライド続行可能です。
これは中の比較画像です。通常モデルと違って、ややパッドが多くついているのと、パッドの分割数が多いですよね。これがMIPSです。
MIPSとは(Multi-directional Impact Protection System)は、多方向からの衝撃に対する防護システムで、脳自体が持つ防護性とMIPSの組み合わせが、斜めからの衝撃に対して、高い保護性を実現したシステム。
これにより通常のヘルメットと違い、落車時の脳への衝撃をより緩和したということです。
そしてこのS-WORKS EVADE2とS-WORKS PREVAIL2に搭載されているMIPSは『MIPS SL』というもので1年間Specializedと独占契約されている技術で、この2機種でしかMIPS SLを体感することは出来ません。
このMIPS SLは通常のMIPSと違い、EVADE2やPREVAIL2のように空力や軽量、通気性を追求したモデル専用に新たに設計されたMIPSですので他社製品では使われていないまさに特別なモデルになっています。
このへんで解説は終わりにしまして・・・
次は実際に使用したレビューを書いていきます。
まずはANGIの使用感想から。
Specialized RIDEアプリの設定は少々面倒な部分がありますが、スマホを普段から使用している人ならば設定は容易かと思います。(この操作方法は後日記事にしたいと思います。)
が!注意が必要な点が2点、ANGIを使う際には有料のメンバーシップに加入が必要になるという点です。年間3999円也。
しかし嬉しいことにヘルメット購入者には1年間のメンバーシップコードが付属していますので無料で使用できます。
1年以降は課金が必要になりますが、3999円で命の助かる確率があがるのであればこれはすごく安いと感じます。
もう1点はスマホのバッテリーを消耗してしまうことです。
ANGIはBluetooth接続とGPS機能を使用するので、省電力モード(BluetoothとGPSがOFFになるモード)を使用している方は一気に消費が早くなります。また古いスマホを使用している方は1日がかりのロングライドなどではスマホのバッテリーが切れてANGI機能が使用できなるかもしれません。
この2点が注意点ですが、メンバーシップに関しては背に腹は変えられませんので、これはしっかり払いましょう。スマホのバッテリーに関しては最近のモバイルバッテリーが小型で優秀なのでクリアできるかとおもいます。
装着感想ですが、ANGIが付いたことによる重さやMIPS搭載による通気性の悪さや装着の感覚の悪さは感じませんでした。むしろMIPSシステムでパッドが増えて良い気がします。
ライドに出かけるのを毎日心配して見送るご家族にとってはこの機能は最高のオタスケアイテムだと言えます。ライドを開始すれば緊急連絡先メールアドレス宛てに『ライドを開始しました』というメールが送信され、終われば『ライドが終了しました』というメールが送信されます。また開始地点、終了地点のGPSもみることが出来ますので、家に付いた確認も可能です。
家族の心配をすこしでも無くしてあげることを考えるとこのヘルメットの登場は画期的なものではないかと感じました。
開発者のインタビューです。この方もやはり大切な友人が事故に逢い、それが開発をするきっかけになったそうです。
当店にEVADE2 ANGI MIPS PROPERO3 がございます。ぜひ実物を手に取ってご覧ください。