こんにちは!
スタッフ能村です。
今回は前回ご紹介したエアロフライ2をもう少し掘り下げて紹介したいと思います。
“エアロフライ”ハンドルとは?
初代エアロフライは、スペシャライズドの自社風洞実験施設『WIN TUNNEL』にて開発されました。極限まで空力を追求した形は、エアロモデルではない通常のシャローハンドルと比較し、40kmの走行で最大17秒ものタイムを短縮できました。
そんな初代エアロフライは、現行の『VENGE ELITE』に標準ハンドルとして付属しています。
そして…さらに空力性能を持つを追及し、満を持してNEW VENGEと共に登場したのがエアロフライ2です!
エアロフライ2の特徴
エアロフライの進化系は期待通り!より進化した空力性能は、40㎞走行時のタイムを約20秒以上短縮する効果を発揮しています。
細かい部分にも多数の工夫がされており、例えばバーテープを巻く面には段差を作りハンドル上部の平面と同じ高さになるようになっています。
この工夫により整流性を向上し、前作よりも高い空力性能を実現しているのです!
そして、ただ速く走れるのではなく、快適面でも工夫がされています。
ハンドル上部にある無数の“つぶ”が滑り止めの役割をしています。これにより雨中のレースやロングライドでハンドル上部に手を置いても、しっかり手を保持することが出来ます。
気になる重量は400mmで216g、420mmで250gです。前作から、かなりの軽量化に成功しています!
エアロフライ2のインプレッション
普段から使用している『S-WORKS TARMAC SL6』で使用してみた印象は2点。
・ただ空力を追求したガチガチなレース向けハンドルではない
・ロングライドでも活躍するハンドル
今まで色々なカーボンハンドルを使用して来ました。どれも軽量や高剛性といったカーボンの良さを活かしているハンドルでしたが、ロングライドや路面状態の悪い凸凹道が続くと腕や手の平が痛くなる傾向が顕著にみられました。
しかし、エアロフライ2は割れたアスファルトの上を踏んでも腕に来る負担が少なく、他のカーボンハンドルに比べロングライドでの腕の疲れが少なく、だからといって全体剛性が弱いわけでもありません。カーボンはアルミなどの金属と違い、カーボンレイヤーの枚数や厚さ、配置によって自在に剛性をコントロールすることが出来ます。エアロフライ2を使った後だと、今まで使ってきたハンドルはカーボンの高剛性という部分しか活かせてないのではないかと思ってしまいます。
お店からそう遠くないところに路面の凹凸が多い下りコースがあります。そこでよくダウンヒルの練習をしているのですが、荒れた下りコーナーでも思い切って車体を倒して攻めれますし、ハードブレーキングでもがっちりとハンドリングを助けてくれます。
また、ハンドル上部に手の平を広げて置けるため疲れた場面では腕に体重を預け、状態を起こしてゆっくり息を整えることもできるのでインターバルのレストの場面では非常に助かりました。

画像はハンドルを導入した直後の私のバイクです。Garmin純正の台座を使用し、ステムに取り付けています。

RECMOUNT製Type-19 Garmin対応マウントを装着し、Edge820JとCATEYE VOLT400を装着した画像
快適面で非常に優れていると言っていますが、不便な部分ももちろんあります。
それはサイコンの取り付け位置がめちゃイケてない(個人の感想)という事。ハンドルのクランプ部が極端に狭いため、Garmin純正バークランプマウントが使用できません……そこで私が導入したのがRECMOUNT製の『Type-19マウント』。これであれば取り付け可能部分が少ないハンドルでもサイクルコンピュータマウントとCATEYE製ライトマウントが取り付け可能です。
個人的にはこのコンピュータマウントは必須アイテムです!エアロフライ2の導入を考えてる方は、是非合わせて購入されることをおすすめしますよ!
↑スペシャライズド オンラインストアからも購入できます↑