さて、今回で最後になります。ターマックインプレッション
世はNEW VENGEでお祭り状態ですが、ターマックのポテンシャルも劣りません。
6月に納車し、5か月間で1000キロほど(通学にも使用)乗りました。
すげえよスペシャライズド・・・と思わず声を出してしまうほど乗り出しの感覚は衝撃的でした。今まで乗ってきたバイクはメーカーのいわゆるハイエンドモデルばかりで決して悪いバイクではありませんでした。
それこそツールドフランスなどのUCIレースで活躍するようなバイクばかりです。
乗り換えるたびにそのフレームの凄さに驚かされてきましたが、今回は次元の違う体験でした。
乗り出しの感覚は硬すぎず、柔らかすぎず。踏み込むとダイレクトに伝わるパワー。高速巡行で体感できる路面への揺るぎないトラクション。圧倒的な空力性能
慣れてくると乗り手は自分が速くなったのではないか?と錯覚するくらい自分の走りが変わります。
私がそれを強く感じたのはスプリンント練習をした時です。
普段回らないとこまで脚が回り思わずスプリントをやめたほどでした。
とにかく衝撃の多い乗り出し1か月でした。
そして現在までで約5か月。SRAM RED e-tapにコンポを載せ替え、クランクをS-WROEKS POWERクランクに換装し、GARMINもedge820Jに交換。ターマックに乗り出し、中途半端だったライディング環境は大きく変わりました。
パワークランクを導入したことによってペダリング効率やトルク効率がわかるようになり、まさに実力を丸裸にされたわけです。
そしてここですごいのがペダリングの左右バランス。もちろんですが50:50が一番良いわけです。
そしてここで重要なのは通学で無駄にGARMINでデータを取っているということ。(笑)もちろんというか通学なので大して真面目に走ってないのでペダリングなんぞ微塵も意識してないのですが、それでもターマックは53:47と近似値になるわけです。
テキトーに走ってこれって相当すごいですよ?!
手持ちの某ヨーロッパメーカーのクライミングバイクにパワーメーターを取り付けて試しましたが69:31とかなり遠い数字になりました。
ペダリングという話になると綺麗に回すだとか効率という話になりますが、車体の剛性バランスなどを考えていくとバランスよく回すのが難しいフレームなどは少なからずあります。
しかし通学程度のライドでここまでバランスが良いのは衝撃です。
これはフレームの各部の剛性バランスから来るものだと考えます。登りでも確実にこなせる。下りでも安定した走りができる。平地ではラクに巡行ができる。
エアロダイナミクス・フレーム剛性バランス・重量。自転車の様々な要素がバランス良く作られていないとこの性能は出せません。
ここまで優等生なバイクを僕は見たことがありません。全てにおいて100点を出してくるようなバイク。一般的にオールラウンドバイクと呼ばれるバイクは85点や90点など、『ん~なにか足りない!!』という部分がありました。
が!オールラウンドバイクなのでそれでいいのです。
しかし、そこで妥協しなかったスペシャライズドは全てにおいて100点のバイクを生みだしたんですね。
まさに速くなりたいというユーザーの声が最大限反映された最高のバイクです。