待ちにまった新型DURA-ACEと新型ULTEGRA。
ようやく当店にも入荷してきました!
約三か月前に情報が解禁されていますので、ある程度はご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、改めて新型DURA-ACEと新型ULTEGRAについてご紹介いたします!
新型DURA-ACE、ULTEGRAはSHIMANO史上初のセミワイヤレスシフティングとなりました。
バッテリー、リアディレーラー、フロントディレーラー間は今まで通り有線で接続されています。ワイヤレスとなったのはSTIレバーとディレーラー間です。
STIレバーからリアディレーラーへ無線通信を行い、リアディレーラーから有線でフロントディレーラーへ指示を送る仕様です。
(ちなみに、オプションで全て有線接続にすることもできます)
前後のディレーラーとバッテリーを繋ぐエレクトリックワイヤーも新しくなり、よりスリムかつ軽量になりました。
従来のエレクトリックケーブルをお持ちの場合は、変換アダプター「EW-AD305」を使用することで新型に接続できます。
セミワイヤレス化によりハンドル周りはすっきりし、また、最先端素材を使用しているので軽量化もされています。
Di2の変速スイッチは押しやすいよう5.1mm下方に。
ドロップハンドルを握った状態からでもレバーを握りやすくしています。
グリップエリアの幅は4.6mm拡大。握りこむときに、指を三本入れても余裕があるので、指同士が当たって圧迫されるようなことがありません。
ブラケットの先端部分はエアロポジションがとりやすいよう若干内側へ。
リーチアジャストは調節幅を拡大しており、より最適なレバーポジションに調節できるようになっています。
セミワイヤレスなのでSTIレバーはSRAM ETAPと同じくボタン電池式に。
交換がしやすいように取付位置はレバー上部に設置されています。
電池寿命は約1.5~2年。(使用頻度によって変わります)
今回もE-TUBEアプリを使用することで、ボタン機能を自分好みにカスタマイズすることができます。
今回のフルモデルチェンジで、リアディレーラーは非常に重要な役割を担っています。
リアを変速させる場合はSTIレバーからリアディレーラーへ信号が送られ変速しますが、フロントを変速する場合でも、一旦リアディレイラーへ信号が送られた後、リアディレーラーからフロントディレーラーに信号が送られ変速します。
また、前作では充電口と変速調整や変速モードの切り替えができるコントロールスイッチは「ジャンクションA」にありましたが、今作ではジャンクションAがなくなり、それらの機能がリアディレーラーに搭載されています。
フロントディレーラーは前作よりも前面部を33%削減、重量が96g軽くなっています。
変速性能はとても高く、従来モデルよりもフロントディレーラーは45%、リアディレーラーは58%速くなっています。
ワイヤレスとなると電波干渉や処理速度が気になるところですが、そこはご安心を!
電波干渉の少ない高いセキュリティと一般的なワイヤレスプラットフォームより4倍速い処理速度、更に消費電力が75%削減されています。
低消費電力のおかげでバッテリー持続距離は約1000kmに伸びています。
(すべて有線で繋いでいる場合は約1500km)
クランクは剛性を増すためにアームが太くなっていますが、中空アームと中空チェーンリングのおかげで重量は最小に抑えられています。
また、剛性を高めつつシューズとの接触を最小限に抑えるためにアーム中央部分にくぼみがつけられています。
クランク長は160/165/167.5/170/172.5/175mmの6種類。(ULTEGRAは167.5mmはなし)
チェーンリングは50-34T/52-36T/54-40Tの3種類。(ULTEGRAは50-34T/52-36Tの2種類)
あらゆるライダーにフィットするよう種類が豊富に。
もちろんパワーメータークランクも登場します。
12速化に伴い、スプロケットも新しくなりました。
今までは変速時にはペダリングの力を緩めなければシームレスな変速はできませんでした。
ですが、MTBに使われている機構「HYPERGLIDE+テクノロジー」を採用することにより、変速時にペダリングの力を抜かなくても高速でシームレスな変速が行えるようになりました。
種類は11-30T/11-34Tの2つ。
歯数構成は
11-30T 11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30
11-34T 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34
チェーンはMTBで既に使われているCN-M9100とCN-M8100が採用。
フロントチェーンリング、カセットスプロケットの歯と接するインナープレートの面積を広げてチェーン保持力を向上させています。
まったく新しいワンピースタイプのモノボディ構造(DURA-ACEのみ)の設計により、軽量化や高性能なブレーキングを実現しています。
また、パッドクリアランスを10%広げており、ローターとの擦れを低減しています。
STIレバーも従来モデルよりもコントロールエリアを13%広げ、ブレーキコントロールをしやすくしています。
ローターはMTBに使われているモデルを使い、軽量化と制動力を向上させています。
セミワイヤレス化により軽量かつ変速性能が抜群に上がった新型DURA-ACEとULTEGRA。
変速システムは12速と11速に互換性はありません。
ブレーキシステムも現行品(R9170/R8070)との互換性はないのでご注意を。
カセットスプロケットは11速のフリーボディでもお使いいただけます。
少量ではありますが、当店にも入荷しております!
気になった方はぜひ当店までお越しください。