こんにちは!スタッフ能村です!!
最近本職(大学生)のほうが忙しくて更新ができておりませんでした・・・・
少しスタートが遅いですが、新型VENGEのインプレッションを書いていこうと思います。
前回投稿したスペシャライズドの講習会でVENGEを試乗し、1時間半ほど、もがきやちょっとした坂を走りました。
普段乗っているターマックと比較してどのような乗り心地だったのか、どういうフレームだったのかを書いていこうと思います。
さて、そんなわけでめぐって来たVENGEの試乗チャンス!!昼のランチタイムライドでは迷わずVENGEを選択。各国のメディアや自転車乗りはかなり注目していたので期待も大きかったです。
最初に言いますが、僕の乗った感想は『ターマックのほうが進む』です。
え?!?!
ってなりますよね。
ではここからインプレッションに入ります。
VENGEを選んでランチタイムライドに走り出したわけですが、走り出しから大きく予想とは違っていました。乗るまでは高速巡航に特化したバイク。究極のエアロなどと言われていたため、そこそこ硬くシッカリしているフレームなのかと思ったらこれが違う。
初速はモッサリしていて、フレームの剛性もまったりした感覚。しかし剛性に関してはなにか不思議なのです。すごく柔らかい感覚なのに硬いんです。おもわず『ん???』と声が出ました。
しかし大切なのは空力と巡航時の挙動。
スペシャライズドの渡辺さんが思ったより早く引いてくれたので体感することができました。
まずは巡航時の感覚。これは良かったです。正直良すぎ。ターマックみたいにカツンッとくる硬さが無く、マイルド。なのに踏めば伸びるし、速度維持もラク。
ターマックだと暴れる剛性を乗り手が押さえつけて走る感じが強く、維持もVENGEと比べるときついです。足が疲れやすい。とまでは行きませんが、わかりやすく言えばそんな感じです。
走り出して30分。ここで休憩をはさんで一度本社に帰ります。
休憩時に渡辺さんと少し話したのですが、そこで興味深い話をお聞きしました。
『VENGEは硬いフレームではないんです。むしろ柔らかいといったほうがいいですね。しかしタダ柔らかいのではなく、VENGEというバイクの走り方を考えてバランスを追及した結果の柔らかいなんです。加えて言うと、柔らかいんですが固く見えるように作っているんです。というのも柔らかいフレームだと下りが怖いんですよね。だからダウンヒルを攻めることを考えて固く見えるようにしてあるんです。』
不思議な感覚の謎が解けた感じがしました。
固いけど固いフレームの走りじゃないんですよね。だからもっさりした初速や路面ギャップに対して優しい感覚に少し動揺しました。
続いては坂。
ヒルクライムは一般的には軽いバイクやクライミングバイクといったものが『良い』という風にいわれているため、見た目がゴツいエアロフレームなんかはしばしば敬遠されがちです。そうでなくともかなり重量を気にされる方が多く、やはりアンダー7キロ・6キロ前半の軽量バイクを好まれる傾向にあります。
しかしVENGEは平地の空力恩恵だけにとどまらず、ヒルクライムでもそつなく走ってくれます。ヒルクライムでのタイムをとことん追求される方はターマックが良いと思いますが、平地重視・坂でのタイムも落としたくないといった方にはVENGEが良いのかもしれません。そういった面では本当のオールラウンドバイクなのではないかと感じました。
まとめです。
決してターマックと比較しVENGEが劣っているわけではありません。
『進む』という言葉の定義をどこに置くかが問題ですが、初速ドカンッ!加速バシンッ!!というキビキビしたどこまでもタイムや速さを追及したい。平地もヒルクライムも一切妥協したくないんだ!!という方には間違いなくターマックがいいでしょう。
平地重視!!これは絶対譲れない!!でもヒルクライムでタイムが落ちるのは嫌だ!!!という方にはVENGEがいいでしょう。
そして付け加えると、どちらもディスクでの購入をお勧めします。(といってもVENGEはディスクしかありませんが)
重心が低くなるためバイクコントロールや巡行時のパフォーマンスが向上します。
ラインナップにはS-WORKS VENGEやS-WORKS TARMACのほかに
SPECIALIZED VENGE PRO(Fact11r S-WORKSグレードカーボン使用)やSPECIALIZED TARMAC EXPERT(Fact10rカーボン)
があるのでS-WORKSはちょっと敷居が高い・・という方でも十分体感することができます。
気になった方はぜひ店頭に足を運んでください!!