スペシャライズドの最軽量ロードホイールと新型コックピット「Roval Alpinist CLX Ⅲ」&「Alpinist Cockpit Ⅱ」新登場！

スペシャライズドから上りに挑むための最軽量ホイール「Roval Alpinist CLX Ⅲ」とエルゴノミクスを採用した超軽量コックピット「Alpinist Cockpit Ⅱ」が新登場！

これまで"軽さのAlpinist"として知られてきたこのシリーズが、ついに剛性・快適性・制御性の三拍子を兼ね備えた「実践仕様」へとアップデートされています。

Alpinist CLX Ⅲ ー登坂性能を極限まで追求した最軽量ホイール

新作「Alpinist CLX Ⅲ」は、ヒルクライム性能に特化したカーボンホイール。重量は前後セットで1,131g(バルブ・テープ込み)と、前作CLX IIから134gの軽量化を実現しています。

ホイール全体の軽量化により、回転質量が削減され、加速性能がさらに向上。ペダルを踏んだ瞬間からスムーズに速度が乗り、勾配の変化やアタックへの反応性も高まります。

軽量化を支える最大の要素が、ARRIS社製のエアロコンポジットスポークです。従来のスチール製スポークに比べて20％高い強度を持ち、スポーク全体で103.5gの軽量化を達成しています。

リムは33mmハイト・21mm内幅の設計で、28mmタイヤとの組み合わせにより低転がり抵抗と安定性を両立。これにより高速登坂やテクニカルな下りでも、ラインの正確性が向上します。

ハブにはDT Swiss 180 EXP(36T)、ベアリングにはSINC セラミックを採用し、入力に対するレスポンスと回転性能をさらに強化しています。

革新的なスポーク構造

本製品の最大の進化点は、ARRIS Compositesとの共同開発による新型スポークにあります。軽さ・強度・振動吸収性を兼ね備えたこのエアロコンポジットスポークは、1本あたり1.9gの軽量化を実現。ホイール全体では103.5gの削減につながっています。

引張強度も20％向上しており、高テンションでの組み立てが可能に。その結果、横剛性が向上し、スプリントやダンシングでもパワーをロスすることなく伝えることができます。

さらに振動吸収性にも優れ、高速域でも路面に吸い付くような、Alpinistならではの走行感を実現します。

シミュレーションで証明されたAlpinist CLX Ⅲの実力

スペシャライズドは、高度なシミュレーション技術をデザイン工程に取り入れ、すべての製品が速く、快適で操作しやすいことを追求しています。
Alpinist CLX Ⅲの開発では、研究開発エンジニアのマーセル・カイザーが、実際のレースを想定した動的シミュレーションを実施。ツール・ド・フランスの名高い山岳コースの一つ、ツールマレー峠の高度や勾配、ライダーの出力、システム重量、空力性能、転がり抵抗、チェーンの駆動効率など、あらゆる要素を細かく検証しました。

このシミュレーションでは、ツールマレー峠を登るデミ・フォレリング選手をモデルにした結果、同じ走行負荷の場合、Alpinist CLX Ⅲは前モデルより5秒のタイム短縮が可能であることが明らかになりました。1ワットたりとも無駄にしないという強いこだわりから、重力という最大の敵に挑み、ライダーの力を最大限に獲得標高へと変換する設計を実現しています。

Alpinist CLX III vs Alpinist CLX II比較

項目	新モデル(CLX Ⅲ)	旧モデル(CLX Ⅱ)
重量(前後セット)	1,131 g(バルブ・テープ込み)	1,265 g(バルブ・テープ込み)
リム	33mmハイト、内幅21 mm	同じく33mmハイト、内幅21 mm
スポーク	ARRIS製コンポジットエアロスポーク(軽量かつ高強度)	DT Swiss Aerolite T-head(軽量スポーク)
ハブ・ベアリング	Roval LFハブ+DT Swiss 180 EXP + SINCセラミック	Roval Lightハブ+DT Swiss EXP+SINCセラミック
タイヤ対応	28mmタイヤを最適化	24mm～38ｍｍ
特徴	5秒短縮シミュレーション、回転慣性最適化	軽量設計

Alpinist CLX Ⅲは、CLX Ⅱと比べて約134gの軽量化を実現しつつ、回転質量の削減や新素材スポークの採用など、実走性能を大幅に向上させています。
特にARRIS製コンポジットスポークの導入や、高速対応のハブ構成によって、登坂やアタック時の反応性が強化されています。
一方で、リム形状や内幅は同じで、タイヤ対応や空気圧仕様に若干の違いがあるものの、全体としてCLX Ⅲは、ヒルクライムにおける“実戦仕様”へと進化したモデルと言えます。

Alpinist Cockpit Ⅱ ー操作性と快適性を両立する次世代ハンドル

同時に発表された「Alpinist Cockpit Ⅱ」は、400×100サイズでわずか270gという驚異的な軽さを誇ります。

設計面でも大きく進化しており、RetülとBody Geometryによる10万件以上のフィッティングデータをもとにトップ部の形状が最適化されています。トップ部の表面積を12％拡大することで、手の圧迫を軽減。自然な握りを誘導するD字断面により、登坂時の疲労やしびれを抑制し、集中力を維持できます。

登りも下りも安心の性能設計

剛性面でも進化しており、下りやスプリントでのライン保持に十分な強さを持ちながら、振動吸収性はRapide Cockpit比で28.3％向上。これにより、長時間の登坂でも身体への負担を抑えつつ、下りでは正確なハンドリングが可能になります。

また、ケーブル内装や4度のフレアといった細部も、空力性能と操作性を両立するための設計。見た目だけではなく、実際の走行性能に貢献しています。

Alpinist Cockpit Ⅱ vs Alpinist SL Cockpit比較

項目	Alpinist Cockpit Ⅱ	Alpinist SL Cockpit
重量	270g(400×100サイズ)	255g(420×110サイズ)
素材	カーボンファイバー(改良型)	カーボンファイバー
トップ形状	D字断面・広めのトップ	円形断面・スリムなトップ
トップ部表面積	約12％拡大(圧迫軽減)	通常サイズ
快適性（振動吸収性）	Rapide比で28.3％向上	基本的な振動吸収
フレア角	4度(下ハンドルの安定性向上)	フレアなし
エルゴノミクス設計	Retül・Body Geometry設計(10万件のデータ反映)	一般的なエルゴ設計
ケーブル内装	対応(空力向上)	非対応(Di2のケーブルのみ対応)
対応用途	登坂・ロングライド・快適性重視	軽量・オールラウンド向け
価格	￥85,800(税込)	￥93,500(税込)

Alpinist Cockpit Ⅱは、Alpinist SL Cockpitと比べてわずかに重量は増していますが、快適性・操作性・フィット感が大きく向上しています。特に幅広のトップ形状や振動吸収性の改善、ケーブル内装対応など、最新バイクにもマッチする設計が特徴です。それにもかかわらず価格はAlpinist Cockpit Ⅱの方が抑えられています。軽さだけでなく快適性や操作性を重視するなら、Alpinist Cockpit Ⅱが圧倒的におすすめです。

シリーズ別の特徴まとめ

RovalはAlpinistシリーズ以外にもRapideシリーズを展開していますが、それぞれ特徴が異なります。

製品名	特徴
Alpinist CLX Ⅲ	ヒルクライム特化。軽量・高レスポンス
Rapide CLX Ⅲ	平坦・起伏地向け。世界最速のレースホイール
Rapide Sprint CLX	スプリント向け。剛性とダイレクト感重視
Alpinist Cockpit Ⅱ	軽量・快適性重視。登坂・ロングライド向け
Rapide Cockpit	空力・剛性重視。高速巡行・スプリント向け