
こんにちは、スタッフ高下です。
スペシャライズドから、RockShox製GENIEリアショックを搭載した「Turbo Levo 4」と「Stumpjumper 15 EVO」が登場しました!
これまでGENIEを搭載したスペシャライズドのMTBではFOX製リアショックが採用されていましたが、今回は新たにRockShox製が加わりました。
さらにS-Works Turbo Levo 4では、840Whから900Whへバッテリー容量がアップし、ドロッパーシートポストもFOX Transfer NEO E-Optimizedへ変更されています。
「GENIE(ジーニー)」って何?
GENIEは、スペシャライズドが開発したデュアルエアスプリング構造のリアサスペンション技術です。

通常のエアスプリングは、ストロークが深くなるほどプログレッシブに反発力が高まります。
GENIEでは、エアスプリングを2つのエアチャンバーで構成することで、ストロークの前半と後半で異なる特性を持たせています。

ストローク前半はよく動く
ストロークの約70%までは2つのエアチャンバーを使うことで、実質的なエアボリュームを大きくしています。
エアボリュームが大きいと、サスペンションは動き始めやすくなります。
そのため、小さな段差や細かなギャップでもリアサスペンションがスムーズに動き、後輪が路面から離れにくくなります。
これによって、
- 荒れた路面でも後輪が追従しやすい
- タイヤの接地感が高まる
- 滑りやすい路面でもトラクションを得やすい
- 細かな振動を吸収しやすい
といったメリットにつながります。
ストローク後半は、しっかり支える
一方、ストロークの残り約30%では外側のエアチャンバーが閉じます。
ここで使われるエアボリュームが小さくなるため、ストローク後半でのバネの支えが強くなり、しっかりと受け止める特性に変わります。
大きな段差やジャンプの着地など、サスペンションに大きな入力が入ったときにも、ストロークを使い切ってしまうのを抑えやすくなります。
GENIEは、
前半はよく動いて路面に追従する
↓
後半はしっかり支えて大きな入力を受け止める
という2つの特性を1つのサスペンションで両立させています。
RockShox製GENIEとFOX製GENIE、何が違う?
今回のモデルでは、RockShox製の「Super Deluxe Ultimate GENIE」と、FOX製の「FOX FLOAT X GENIE Performance」の2種類が採用されています。
どちらもスペシャライズドのGENIEエアスプリングを採用しており、ストローク前半をしなやかに動かし、後半でしっかり支えるという基本的な考え方は共通しています。
一方で、ベースとなるリアショックとダンパーの設計が異なります。
- RockShox製 → Super DeluxeをベースにしたGENIE
- FOX製 → FLOAT XをベースにしたGENIE
RockShox Super Deluxe Ultimate GENIEは、RC2Tダンパーを採用。高速側(HSC)・低速側(LSC)の圧側ダンピングに加えて、リバウンドも調整できます。
一方、FOX FLOAT X Performance GENIEでは、2ポジションレバー、Openモードの3段階調整、LSR(低速側リバウンド)調整を備えています。
つまり、GENIEによるエアスプリングの基本的な特性は共通しながら、ベースとなるリアショックやダンパーの設計、調整方法が異なるというのがRockShox製とFOX製の主な違いです。
Turbo Levo 4はRockShox GENIE+900Whバッテリーに
Turbo Levo 4では、S-WorksグレードにRockShox製GENIEが採用されました。
S-Works Turbo Levo 4
- モーター:Specialized 3.1 S-Works
- 最大出力:850W
- 最大トルク:111Nm
- バッテリー:900Wh
- フロントフォーク:RockShox ZEB Ultimate 160mm
- リアショック:RockShox Super Deluxe Ultimate GENIE 150mm
- ドロッパーポスト:FOX Transfer NEO E-Optimized
- フレーム:FACT 11m Carbon
- コンポーネント:SRAM XX Eagle T-Type AXS
- ホイール:Roval Traverse HD Carbon
- 価格:2,420,000円(税込)

900Whバッテリーを搭載
従来のS-Works Turbo Levo 4には840Whバッテリーが搭載されていました。
新モデルでは、これが900Whに容量アップ。
約7%容量が増えているため、同じ条件であればより長い距離を走りやすくなります。
特にE-MTBでは、登りの多いトレイルや長時間のライドになるほどバッテリー消費も大きくなります。
900Whへの容量アップは、長時間のトレイルライドで余裕を持ちやすくなる変更です。
280Whのレンジエクステンダーを追加することもできます。

ドロッパーはFOX Transfer NEO E-Optimizedに変更
ドロッパーシートポストも変更されています。
新しいS-Works Turbo Levo 4では、FOX Transfer NEO E-Optimizedを採用。
Transfer NEOはワイヤレスで動作するドロッパーシートポストです。
今回のLevo 4では、車体のメインバッテリーから給電する方式になっています。
ドロッパー側のバッテリーを取り外して充電する必要がなく、車体のバッテリーから電力を供給できます。
E-MTBではもともと大容量のバッテリーを搭載しているため、ドロッパー用の充電を別に管理する手間を減らせます。
リアショックはRockShox Super Deluxe Ultimate GENIE
今回のS-Works Turbo Levo 4で大きく変わったのが、リアサスペンションです。
従来モデルもGENIEを採用していましたが、新モデルではRockShox Super Deluxe Ultimate GENIE 150mmへ変更。
フロントにはRockShox ZEB Ultimate 160mmを採用しています。
前後ともRockShoxのハイエンドサスペンションで構成され、荒れたトレイルを意識したスペックになっています。
CompとComp AlloyはFOX製GENIEを継続
Turbo Levo 4のすべてがRockShox製GENIEになったわけではありません。
Turbo Levo 4 CompとComp Alloyでは、FOX FLOAT X Performance GENIEを引き続き採用しています。
| モデル | リアショック | バッテリー |
| S-Works Turbo Levo 4 | RockShox Super Deluxe Ultimate GENIE | 900Wh |
| Turbo Levo 4 Comp | FOX FLOAT X Performance GENIE | 840Wh |
| Turbo Levo 4 Comp Alloy | FOX FLOAT X Performance GENIE | 840Wh |
Turbo Levo 4 Comp
価格:1,320,000円(税込)
サイズ:S2、S3、S4


Turbo Levo 4 Comp Alloy
価格:1,045,000円(税込)
サイズ:S1、S2、S3、S4


Levo 4専用「Levo X Rack」も登場!
今回、Levo 4専用のラックシステムも登場しました。
Levo X Rackはフロントとリアの2種類。
Levo 4の車体に合わせて設計されており、荷物を積んでのツーリングやバイクパッキングなどにも使えます。

リアラックは最大12kg
Levo X Rear Rackは最大12kgまで積載できます。
MIK StudsとThree Pin Systemに対応しているため、対応するバッグやアクセサリーを組み合わせて使用できます。
価格は49,500円(税込)。

フロントラックは最大10kg
Levo X Front Rackはフォークコラムに取り付けるタイプ。
最大10kgまで積載でき、ボトルケージ用マウントを2か所備えています。
価格は28,600円(税込)。
前後を合わせると、最大22kgまで積載できます。
なお、S1サイズには前後ラックとも装着できないのでご注意を。

Stumpjumper 15 EVOにもRockShox製GENIEが搭載
Stumpjumper 15 EVOは、Stumpjumper 15をベースに、下りや荒れた路面での走破性を高めたモデルです。
フロントフォークのストロークを150mmから160mmへ延長し、ヘッドアングルも64.5°から64°へ変更。リアトラベルは145mmのままですが、フロント側のストロークとジオメトリーを変更することで、Stumpjumper 15よりも下りや荒れた路面で安定感を出しやすい設計になっています。
そして今回、このStumpjumper 15 EVOにRockShox Super Deluxe Ultimate GENIEを採用した「Stumpjumper 15 EVO Pro」が加わりました。
Stumpjumper 15 EVO Pro
EVO Proは、フロントにRockShox Lyrik Ultimate 160mm、リアにRockShox Super Deluxe Ultimate GENIE 145mmを採用。
前後ともRockShoxで統一されたサスペンション構成で、ドライブトレインにはSRAM X0 Eagle AXS Transmission、ホイールにはRoval Traverse SL II Carbonを組み合わせています。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| フレーム | FACT 11m Carbon |
| フロントフォーク | RockShox Lyrik Ultimate 160mm |
| リアショック | RockShox Super Deluxe Ultimate GENIE 145mm |
| リアトラベル | 145mm |
| ヘッドアングル | 64° |
| ドライブトレイン | SRAM X0 Eagle AXS Transmission |
| ホイール | Roval Traverse SL II Carbon |
| 価格 | 1,320,000円(税込) |

FOX製GENIEを採用したEVOもあります
Stumpjumper 15 EVOには、FOX製GENIEを搭載したモデルもあります。
Comp Alloyでは、FOX FLOAT X Performance GENIE 145mmを採用しています。
Stumpjumper 15 EVOのGENIE搭載モデル
| モデル | フロントフォーク | リアショック |
|---|---|---|
| S-Works Stumpjumper 15 Evo Frameset | ― | RockShox Super Deluxe Ultimate GENIE |
| Stumpjumper 15 EVO Pro | RockShox Lyrik Ultimate 160mm | RockShox Super Deluxe Ultimate GENIE |
| Stumpjumper 15 EVO Comp Alloy | FOX FLOAT 36 Rhythm 160mm | FOX FLOAT X Performance GENIE |
S-Works Stumpjumper 15 EVO Frameset
価格:550,000円(税込)
サイズ:S2、S3、S4

Stumpjumper 15 EVO Comp Alloy
価格:550,000円(税込)
サイズ:S2、S3、S4


まとめ
今回の注目ポイントは、RockShox製GENIEが加わったことです。
- Turbo Levo 4 S-Works:RockShox Super Deluxe Ultimate GENIE+900Whバッテリー
- Stumpjumper 15 EVO Pro:RockShox Super Deluxe Ultimate GENIE+Lyrik Ultimate 160mm
- Comp系など:これまで通りFOX製GENIEを採用
RockShox製GENIE搭載モデルは発売されたばかりですが、すでにメーカー在庫はわずかです。気になる方はお早めにお問い合わせください。
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